「介護職の面接では何を聞かれる?」
「未経験の場合、志望動機はどう答えればいい?」
「面接で落ちないために何を準備すればいい?」
介護職への転職を考えている方の中には、面接に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
介護職の面接では、これまでの経験だけでなく、人柄やコミュニケーション力、介護の仕事に対する考え方も重視されます。
この記事では、介護職の面接でよく聞かれる質問や回答例、面接前に準備しておきたいポイントについて分かりやすく解説します。
介護職の面接で採用担当者が見ているポイント
介護の仕事では、利用者様だけでなく、ご家族や職員同士とのコミュニケーションも必要になります。
そのため、面接では資格や経験だけで判断されるわけではありません。
特に見られやすいのは、次のようなポイントです。
- 明るく丁寧な受け答えができるか
- 相手の話をきちんと聞けるか
- 介護の仕事を理解しているか
- 長く働いてくれそうか
- 職員同士で協力できそうか
- 清潔感があるか
- 志望理由が明確か
未経験の場合でも、仕事への意欲や人柄が評価されて採用につながるケースはあります。
面接前に準備しておきたい5つのこと
1.応募先の施設について調べる
面接前には、応募先のホームページや求人情報を確認しておきましょう。
最低限、
- どのような施設なのか
- どのような利用者様がいるのか
- どのようなサービスを提供しているのか
- 施設の理念や特徴
- 募集している仕事内容
などを把握しておくことが大切です。
「なぜこの施設を選んだのですか?」と聞かれた際にも答えやすくなります。
2.志望動機を準備する
志望動機では、
なぜ介護職なのか
↓
なぜこの施設なのか
↓
入社後どのように働きたいのか
という順番で考えるとまとめやすくなります。
給与や自宅からの距離だけを理由にするのではなく、仕事内容や施設の特徴と結びつけることがポイントです。
3.これまでの職歴を整理する
介護経験がない場合でも、これまでの仕事で身につけた経験を介護職に活かせます。
例えば、
接客業なら
「相手の話を聞き、要望に合わせて対応してきた経験」
製造業なら
「決められた手順を守り、安全に作業してきた経験」
営業職なら
「さまざまな年代の方とコミュニケーションを取ってきた経験」
などがアピールできます。
4.退職理由・転職理由を準備する
退職理由は面接で聞かれることが多い質問です。
前職への不満だけにならないよう注意しましょう。
例えば、
「より人と関わる仕事に挑戦したいと考えたため」
「将来を考え、長く続けられる専門性のある仕事をしたいと思ったため」
など、今後に向けた前向きな説明にすると印象が良くなります。
5.勤務条件を確認しておく
介護施設ではシフト勤務や夜勤がある場合があります。
面接前に、
- 夜勤ができるか
- 土日祝日の勤務ができるか
- 早番・遅番に対応できるか
- 通勤方法
- 入社可能日
などを整理しておきましょう。
無理に「何でもできます」と答える必要はありません。
実際に対応できる条件を正確に伝えることが大切です。
介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例
質問1.自己紹介をお願いします
自己紹介は長く話しすぎず、30秒~1分程度を目安にまとめましょう。
回答例
「〇〇と申します。これまでは接客業で約3年間勤務し、お客様へのご案内や問い合わせ対応を担当してきました。人と関わる仕事にやりがいを感じており、今後はより直接、人の生活を支える仕事に携わりたいと考え介護職を希望しています。本日はよろしくお願いいたします。」
質問2.なぜ介護職を希望したのですか?
介護職を選んだ理由と今後の目標をセットで伝えるとよいでしょう。
未経験者の回答例
「これまで人と接する仕事を経験する中で、直接誰かの役に立てる仕事に魅力を感じるようになりました。介護の仕事は、利用者様の日常生活を支えながら長く関われる仕事だと感じています。未経験ではありますが、仕事を一つずつ覚え、将来的には資格取得にも挑戦したいと考えています。」
質問3.なぜ当施設を志望したのですか?
施設の特徴を調べたうえで回答しましょう。
回答例
「貴施設が利用者様一人ひとりとのコミュニケーションを大切にされている点に魅力を感じました。私自身も相手の話をしっかり聞くことを大切にしてきたため、これまでの経験を活かしながら利用者様に安心していただける職員を目指したいと考え、志望しました。」
「家から近いから」という理由があっても問題ありませんが、それだけで終わらせないことがポイントです。
質問4.介護経験はありますか?
未経験の場合は、正直に伝えましょう。
回答例
「介護職としての実務経験はありません。ただ、これまでの仕事では幅広い年代の方と接する機会が多く、相手の話を聞いて状況に合わせて対応することを心がけてきました。介護についてはまだ学ぶことが多いですが、教えていただいたことを素直に吸収し、早く仕事を覚えたいと考えています。」
未経験であることをマイナスに捉えすぎる必要はありません。
大切なのは、これから学ぶ姿勢を見せることです。
質問5.前職を退職した理由を教えてください
前職の悪口や人間関係の不満だけを話すのは避けましょう。
回答例
「前職では製造業に勤務していましたが、今後のキャリアを考えた際に、より人と直接関わりながら専門性を身につけられる仕事に挑戦したいと考えるようになりました。その中で介護業界に興味を持ち、転職を決めました。」
質問6.あなたの長所を教えてください
介護の仕事に活かせる長所を伝えると効果的です。
例えば、
- 人の話を聞くことが得意
- 責任感がある
- 周囲と協力できる
- 相手に合わせて対応できる
- コツコツ仕事を覚えられる
などがあります。
回答例
「私の長所は、人の話を最後まで聞くことができる点です。前職でも、お客様の話をまず聞いてから対応することを心がけていました。介護の仕事でも、利用者様の気持ちをしっかり聞きながら接していきたいと考えています。」
質問7.短所を教えてください
短所だけで終わらず、改善するために取り組んでいることまで話しましょう。
回答例
「慎重になりすぎて、確認に時間をかけてしまうことがあります。ただ、最近では優先順位を考えて行動し、分からないことは早めに周囲へ確認するよう意識しています。」
質問8.夜勤はできますか?
対応できる場合は、はっきり伝えましょう。
回答例
「はい、夜勤も対応可能です。勤務時間やシフトについても柔軟に対応したいと考えています。」
難しい場合も、無理に対応可能と答える必要はありません。
回答例
「現在は家庭の事情により夜勤勤務が難しいのですが、早番・日勤・遅番については対応可能です。」
採用後のミスマッチを防ぐためにも、正直に伝えましょう。
質問9.介護の仕事は大変ですが続けられますか?
仕事内容を理解したうえで応募していることを伝えましょう。
回答例
「身体的にも精神的にも大変なことがある仕事だと理解しています。ただ、その分利用者様から感謝していただいたり、生活を支えられたりすることにやりがいがあると考えています。分からないことは周囲に相談しながら、長く仕事を続けていきたいと思っています。」
質問10.何か質問はありますか?
面接の最後には「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
これは「逆質問」と呼ばれます。
「特にありません」と回答するより、1~2個準備しておくとよいでしょう。
おすすめの逆質問
- 入社後はどのような流れで仕事を覚えていきますか?
- 未経験で入社された方は、どのくらいいらっしゃいますか?
- 1日の仕事の流れを教えていただけますか?
- 資格取得支援制度について教えていただけますか?
- 職員の方々が仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。
面接で避けたい回答・行動
介護職の面接では、次のような点に注意しましょう。
前職の悪口を言う
「上司が嫌だった」
「人間関係が悪かった」
「会社に不満があった」
などの話だけになると、「入社後も同じ理由で辞めるのではないか」と思われる可能性があります。
条件の話だけをする
給与・休日・勤務時間はもちろん重要です。
ただし、
「休みは何日ありますか?」
「残業はありますか?」
「給与はいくらですか?」
という質問だけになると、仕事内容への関心が低い印象になる場合があります。
仕事内容や職場環境についての質問も交えましょう。
分からないことを知ったふりする
介護未経験の場合、分からないことがあって当然です。
無理に知識があるように見せるよりも、
「まだ勉強中ですが、今後学んでいきたいです」
と伝える方が好印象につながることがあります。
面接当日の服装・身だしなみ
介護職の面接でも、清潔感のある服装を意識しましょう。
スーツを持っている場合は、スーツで問題ありません。
スーツ指定がない場合でも、
- 襟付きのシャツ
- 落ち着いた色のパンツ
- シンプルな靴
など、清潔感のある服装がおすすめです。
また、
- 髪型を整える
- 爪を短くする
- 香水を強くしすぎない
- 派手なアクセサリーを避ける
なども意識しましょう。
介護の仕事では利用者様と近い距離で接するため、清潔感は重要なポイントです。
面接当日の基本マナー
面接時間の10分前を目安に到着する
遅刻は大きなマイナス印象につながります。
交通状況なども考え、余裕を持って向かいましょう。
入室時は明るく挨拶する
「本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」
と、相手の目を見ながら挨拶しましょう。
質問を最後まで聞いてから答える
面接官が話している途中で話し始めないよう注意しましょう。
介護職では「人の話を聞けるか」も重要です。
分からない質問は確認する
質問の意味が分からない場合は、
「申し訳ありません。もう一度質問をお願いしてもよろしいでしょうか?」
と確認して問題ありません。
未経験でも介護職の面接は十分にチャンスがあります
介護職の面接では、経験や資格だけでなく、
人柄・意欲・コミュニケーション力・長く働く意思
なども重視されます。
未経験の場合は、
「経験がないから自信がない」
と考えるのではなく、
「これまでの経験をどのように介護に活かせるか」
を整理しておきましょう。
そして、
- 志望動機
- 転職理由
- 自己紹介
- 長所・短所
- 勤務条件
- 逆質問
を事前に準備しておくだけでも、面接で落ち着いて回答しやすくなります。
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